社会化期 – Socialization Period


社会化期はなぜあるのでしょう?

ひとことで片づけてしまうと、一種の生存本能だと思います。

社会化期が始まったばかりの03週齢くらいの子犬の警戒心/恐怖心を司る脳のある部分はまだ発達のしきれていない状態であり、それよりも好奇心が強く何にでも興味を持ちます。


このころはまだあまり巣穴周辺の安全地帯から出て、遠くに行くことはなく、まわりにいる親兄弟姉妹と一緒に遊んだり、ケンカしたりして、今後生きていくために運動機能を発達させたり、自分自身が生存するための技術を少しずつ学んだり、自分の”味方”は何なのかを学んでいきます。


しかし、社会化期が終わりに近づく3ヶ月齢くらいになると、脳は成犬とほぼ同じ状態にまで発達し、また、運動機能もかなり発達して行動範囲も広くなります。
行動範囲がある程度広くならないと生きていく上での食物を十分確保出来ないと思われます。
行動範囲が広くなることは、必然的に、生命を脅かす危険性も高めます。


つまり、人間に飼われていない野生状態で自分自身の”安全地帯”から離れた場所に行き、見知らぬ事象・事物に遭遇したときにむやみに好奇心から近寄っていくと不利益を被る可能性があります。
最悪、命を奪われてしまうかもしれません。


そのため、経験したことのない、見たことのない、動物を含めた事象・事物に対しては、「殺されるぞ!、怪我するぞ!むやみに近寄るな!」と脳が警報を発するのです。


好奇心よりも警戒心/恐怖心のほうが強くなっている若齢期においては、この脳の指令が様々なことに馴化させることを妨げているのです。


そのため、子犬の社会化期に、様々な事象・事物に好意的な印象を持たせるポジティブな経験が必要なのです。
そして、残念ながら、この社会化期は人間の感覚からするとあっと言う間に過ぎてしまうのです!


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